墓地の「一坪」とは3尺四方(90㎝×90㎝)で畳半畳分の広さのことをいいます。
以前は6尺以上の土地に大きなお墓を建てる方が多かったようですが、土地が不足するにつれて、
次第にコンパクトなものが好まれる傾向があるようです。
年忌法要はもちろんですが、いつでも思い立った時に先祖を訪ねて、お参りをしたいものです。
寺院墓地の場合、お墓だけでなく本堂もお参りします。服装は、きちんとした身なりを心がけましょう。また、数珠は必ず持っていくようにしましょう。この時、出来れば住職にも挨拶をするべきでしょう。
次に、水汲み場で手を洗い浄めてから手桶に水をくみお墓に向かいます。
お墓では、両隣のお墓にもお参りをしておくといいです。
ここからは、弊社で行うお墓清掃作業と同様です。(雑草、ごみを取り除き墓石に水をかけ、磨きます)
墓石に水をかけるのは、故人を浄化し、のどを潤すともいわれています。
線香は紙などを燃やしてから火を移し、燃え上がった炎は手であおいで消します。線香は最後まで燃やしきるのがマナーです。
お花、お供え物を供え、墓前に向かい数珠をもって合掌あるいはお経をあげます。
終わった後はごみをかたずけ、お花はそのままにして、お供え物は持ち帰るようにします。
本来、お墓参りはいつ行ってもよいものです。ただ、いつでもよいとなりますとかえって疎かになりがちです。一般には、春と秋のお彼岸、お盆、祥月命日や年忌法要、月命日などがお墓参りの時期とされています。これらの時期は勿論のこと、入学、就職、結婚などの人生の節目や悩み事のある時などにも、
近況布告をかねてお参りするのもいいです。
お盆の事を、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。サンスクリット語のウランバナからでた言葉で、はなはだしい苦痛、さかさ吊りの苦痛という意味です。
一般には7月13日をお盆の入りとし、お盆明けの16日までの4日間お盆の行事が行われますが、
地方によっては旧暦の7月、又は1月遅れの8月盆を行うところもあります。
春のお彼岸は春分の日を中日として前後3日、秋のお彼岸は秋分の日を中日として前後3日、
今では先祖を供養を行うためにお墓参りをする年中行事として定着しています。
普段はあまりお墓参りができなくても、お彼岸は特別にお墓参りをする人が多いようです。
ちなみに3月の春分の日、9月の秋分の日を中日として、前後3日ずつを合わせて各7日間を
「彼岸会」といいます。
仏壇に供える花と同様に考えます。常緑樹の樒(しきみ)が広く用いられますが、蓮や菊の花も
仏典では重んじられています。又、故人が好んでいた花があれば、それをお供えするのが良いです。
多少、匂いやトゲがあってもかまいません。
神道の基本は、仏式のお墓と似ていますが、墓石は上部が三角錐になった角柱型です。
線香をあげませんから、香炉がありません。
祥月命日に行う式年祭や月忌を中心にお参りをします。
墓地についたら、お墓を掃除し、お供えをします。
お供え物は、水、洗米、塩、お神酒が基本です。故人の好物を供えるのもいいです。
神式では、花ではなく榊(さかき)を供えるのが普通です。
お供えをした後、1人ずつ礼拝をします。2拝2礼1拝が基本です。この時の拍手は、
音をたてても構いません。式年祭りの時は、玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行うこともあります。
お参り後は、後片付けをして帰ります。
キリスト教のお墓参りについての決まりなどは、特にありません。
カトリックなら毎年の命日に万霊節のとき、プロテスタントなら毎年の召天記念日などを中心に
お参りをします。
お墓を清掃したら、お花を供えて礼拝します。白い花が基本ですが、個人の好きだった花でも
いいです。
聖書の朗読や聖歌や讃美歌を合唱することもあります。